うちの社長が酷すぎる!
第3章 初めての。
「え…………ここですか………?」
大手企業1件目は……いかがわしそうなホテル。
宝条社長は運転していた車のエンジンを切って無言で歩いていく。
仕事とはいえ…足が重い。
自動ドアで出迎えられて、受付らしきカウンター越しにおじさんと会話する社長。
…なんか、楽しそう?
「いやあ…お宅の会社に相談して内装を変えた途端儲けてさぁ…」
「いえいえ、私達も与えられた仕事をこなしただけですので。ありがとうございます。」
会話が耳に入ってくる。
確かに内装が凄い素敵だった。白を貴重で入りやすい室内。