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うちの社長が酷すぎる!

第3章 初めての。

「…なんか、気に食わねーな」

ボソリと呟いた宝条社長に顔を向ける。

「お前、今俺の隣にいながら別の男の事考えてただろ。」

う、バレた。

「まぁ…」
「どうせユウヒとかいうヘタレ彼氏の事だろうけど。お前がいない間に別の女で童貞卒業してるんじゃねーの?」

ムカッ。

「なんでそんなこと言うんですか?社長には関係ないですよね」
立ち止まって応戦する。宝条社長は私を素通りして「205号室」の鍵を開けた。

「関係ないけど、ただ本当のことを言っただけだろ」
「本当のことじゃないです。それは社長の勝手な想像ですよね?」

部屋に入っていく宝条社長を追いかける。

「それに雄飛はそんな男じゃないです。社長がどうなのかは知らないですけど!」

自然とドアの鍵を閉められる。でも頭に血が上って気づけない。

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