うちの社長が酷すぎる!
第5章 きみの瞳に
扉を開けて少しの廊下を歩くとふわりといい匂いがした。
…ヒカルさん料理できるんじゃん。
昨日の夜私やらなくてもよかったんじゃ……?
「おはようございますー」
「おう、おはよ。」
Tシャツにパーカーと長ズボン、というラフだけどかっこいい私服でヒカルさんは微笑んだ。
窓から入る朝日のせいかいつもよりかっこよく見える……
「…朝ごはんまで、すみませんほんと……鍵見つかったら恩返しします……」
「別にいーだろ。鍵失くしたのは仕方ねーし」
ヒカルさんは気にしてないふうにして椅子に座る。目で促されて私も椅子に座った。
「まずはほら、食おうぜ?」
「……はーい!」
用意された朝食を食べ終わる頃には6時半を過ぎていた。