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「ご馳走様でした!美味しかった……!」
「そりゃどーも。」

ヒカルさんには助けてもらってばっかり。
海叶のときだってそうだし、昨日の…キスマークのも深く聞かないでくれた。

「……あ、そうだ。なんであんまり知らない私にこんな…良くしてくれるんですか?」

そう聞いた時、ヒカルさんの動きが止まった。


「ーそりゃ、管理人だしな。」

そう言ったヒカルさんの顔はなぜか少し苦しそうで。
どうしたんですか、と聞こうとしたとき。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
チャイムが鳴った。

「…ちょっと出てくるわ」
「あ、はい……」

ヒカルさんは私から顔を背けたまま玄関に向かう。…なんか、地雷踏んだかな?
そう思っていたら、玄関から聞き覚えのある声がした。

「えー!?きののんいるの?わたしもあそぶー!」

鈴の音のような可憐な声。…まさか

「寧々さん!?」

玄関に向かうと、呆れたように腰に手を当てるヒカルさんとキャリーケースを持って笑顔を浮かべた寧々さんがいた。