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帰ったら何のも？コンビニ寄らなきゃ.....

焼酎？チューハイ？日本酒も捨てがたい、そういえばこの前お土産にもらった高そうな大吟醸、まだ飲んでなかった。


ここはおしゃれにワインとか？ウイスキーもいいな。バーボンなんかをストレートで飲むのも捨てがたい。

想像に違わない甘みを感じて、男はフラフラと歩みを進める。



ゆるくセットされた生まれてこのかた一度も染められたことのない純潔の黒髪、火照って薄く紅色に染まる頬、緩められた首元、その全てからこの男の魅力を語るように色気は溢れていた。



桐野は職場では一切の隙もない男だった。



中世的な顔つきと、責任感の強さ、仕事の的確さによって彼は着々とファンを増やし続けている。




普段は不潔感のないよう髪の毛はきっちりとセットされており、今は緩んでいる首元のボタンは普段は乱れることなくきっちりとしめられている。


「あつい....」



ハァッと上ずった声が出たその時に目の前に大きな壁が立ちはだかった。