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アホエロ小説

第1章 引っ掛けたら後悔しました。

金糸のようにさらさらと揺れる軽く後ろにながされた綺麗な金髪、堀が深く目元に影が落ちた綺麗な切れ長のライトブルーの瞳、スッと通った高い鼻に先ほど痺れるような音が発せられた薄く色気の溢れた口元。


その男のあまりの美しさと、群れのトップに立つような圧倒的存在感に思わず男の体に触れたまま上を向いて体が固まる。



高そうなスーツの上からでもわかる均整の取れた日本人とは違った美しい筋肉に、この人は極上の"雄"なのだと知らしめられる。


「あっ....」


情けない声が口から漏れ、だけどその男の前では声を発することすら許されないような感覚に陥る。



「大丈夫ですか?」


今度はそのセクシーな口から綺麗な日本語が飛び出た。どうやら日本語まで話せるらしい。



そんなことをぼんやりと考えていると、次第に桐野には冷静になった理性が帰ってきたらしい。




「あっ!!こ、こちらこそすいません!!」

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