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そして今に至る。

「酷い傷ね…。」

ジャスミンが顔の傷に優しく触れる。彼がビスケスと対峙し倒されと聞いたときは血の気が引いた。
そしてメディカルセンターに運ばれてくる様子を見たとき、何が何でもあいつを倒す。と怒りがフツフツと湧いてきたのだ。
ジャスミンは手で触れていた傷の部分に口付けた。
それを皮切りに痛々しい傷や痣などの怪我の部分を順番に丁寧に口付けする。

「…早く治りますように。」

こんなことをして早く治癒するとは思わない。それでも一刻も早くテツのあの無邪気な笑顔が見たかったから。

「痛いの痛いの飛んで行けー。そんな顔はナンセンスざんすよ。」

ジャスミンはテツの髪をくしゃり、と撫でた。