今夜も君をオカズにする
第5章 臨界点
指を抜くとその部分はぽっかりと穴をあけて弛緩して
僕の指先は汚れていた
何も考えなしに、部屋の片隅の洗面台でその指先を石鹸で洗う
部屋の奥には荒い息をした先輩がまだ
四つん這いの体勢でいる
壊れてしまった歯車はもう戻らない
ズボンを下ろしてペニスを出すと
先輩のことを考えて充血して固くなっていた
獣のような性的欲求
といえば小説チックだが
現実は気持ちよくなりたくて射精がしたいだけ
今まで弄ばれてきた形を成しえなかった感情が渦を巻いて
一つの答えを出そうとする
制服のスカートを捲り上げて
ユルく入れやすいその"清潔な"穴に当てがって
両手で子宮を抱いた腰骨をつかむ
「相良くん、ありがとう」
聞き取るか聞き取れないかのつぶやきを
電車の通過音がかき消していく
耳が拾った音を反芻して
自分の理性が意味を理解する頃には
奥村あずさと名前の付いた
男性用のオナニーホールを使っていた
男性が生理的に催す現象を受け止めるための
高価な器
入れると自動的に排泄するものを切り替えるよう導いてくれる、神秘の臓器
目的を果たすために作られた
滑らかな1枚1枚のヒダがペニスを包んでいく
今まで触れなかった部分が
どんどんと包まれていく
僕の指先は汚れていた
何も考えなしに、部屋の片隅の洗面台でその指先を石鹸で洗う
部屋の奥には荒い息をした先輩がまだ
四つん這いの体勢でいる
壊れてしまった歯車はもう戻らない
ズボンを下ろしてペニスを出すと
先輩のことを考えて充血して固くなっていた
獣のような性的欲求
といえば小説チックだが
現実は気持ちよくなりたくて射精がしたいだけ
今まで弄ばれてきた形を成しえなかった感情が渦を巻いて
一つの答えを出そうとする
制服のスカートを捲り上げて
ユルく入れやすいその"清潔な"穴に当てがって
両手で子宮を抱いた腰骨をつかむ
「相良くん、ありがとう」
聞き取るか聞き取れないかのつぶやきを
電車の通過音がかき消していく
耳が拾った音を反芻して
自分の理性が意味を理解する頃には
奥村あずさと名前の付いた
男性用のオナニーホールを使っていた
男性が生理的に催す現象を受け止めるための
高価な器
入れると自動的に排泄するものを切り替えるよう導いてくれる、神秘の臓器
目的を果たすために作られた
滑らかな1枚1枚のヒダがペニスを包んでいく
今まで触れなかった部分が
どんどんと包まれていく