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アルバイト

第9章 研究所

ドアを開けるとそんなに広くない玄関スペースから廊下が真っ直ぐ奥の部屋に伸びていて、左右に二つづつドアが並んでいる

やはり研究所の中は外から見た印象通り、普通の一軒家にしか見えなかった

一体なんの研究してるの?

有美の頭の中では研究といえばフラスコやビーカーが並んでいるイメージがあるのだけれどここにはそれは感じられない

ガチャ

「お待ちしておりました。田辺有美様。こちらへどうぞ」

左手前のドアが開き、高価そうなスーツに身を包んだ美女が出てきた

この人がメールや電話で応対してくれた人なのだろう

丁寧な口調が凛とした目の前の美女に似合っていた

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