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僕らの歪な経験値

第2章 齧る

翔 side







っていうか。



チャンスじゃね?



これチャンスじゃね?



どうせ大野とどうにかなることなんて無いんだから。



これで触れる口実になるんじゃね?



でも、そんなの。



脅迫になるし。



でもでも。



俺も認めるよ!!



大野ともっといたい!



大野ともっと繋がりが欲しい!



大野にもっと触りたい!



大野のことが好っ…………







いや、まだそれは認めることができないけど。



けどけど。



このチャンスを活かさないと一生大野の中で俺はクラス委員で終わる!



それを終わらせない為には!



俺は悪い奴にならなきゃいけないっ!










俺は意を決して教室の扉を開けた。






翔「大野、あなた……」









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