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僕らの歪な経験値

第3章 中る

翔 side







最近、大野が二宮と仲がいい。



嫉妬する。



いや、大野は今まで通りなんだ。



セフレ関係(悲しいけどセフレ関係)に変わりはないんだ。



ないんだけど…







雅「お昼食べようよ~」



雅紀が大野と二宮に声をかけた。



最近4人で食べることが当たり前になっていた。



だから今日もそれが叶うと思ったんだ。






ニ「いや、今日は2人で食べるわ」



思わぬ言葉が返ってきた。



なぬ?



この場合やはり2人というのは…



雅「しゃーない。俺らは2人で食べよ~しょおちゃん!」



ええー…



やっぱりそうですよね。



そうなりますよね。





そうこうしているうちに、二宮と大野はそそくさと屋上に行ってしまった。



なんだよ…



2人じゃなくてもいーじゃん。



寂しいな。












智「櫻井くん!」



翔「え!なに!」



気が付けば放課後。



俺の悩みの種が声かけてきた。








智「今日さ…時間ある?」



翔「ああ。うち来る?」



智「いや、そうじゃなくてさ…」



大野はなんだかもじもじしていてかわいい。



智「今日俺んち来る?」



翔「行く!」



智「ははは。いい返事」



思わぬお誘いに秒速で返事をしてしまった。



大野の家に行くのは初めてだった。







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