テキストサイズ

僕らの歪な経験値

第4章 ズレる

翔 side







「櫻井くんでもそういう人いるんだ。誰にでもモテるんだと思ってた」



翔「そんな訳ないじゃん。俺全然普通だし。中身見ればたいしたことないってわかるよ」



買い被りすぎだと言うと、彼はごめん、と言った。








「女の子っていいよね。わかんなくて。神秘的で」



夢持ってんなあ。



俺にもそんな時あったけど。



わかんなくて神秘的な所は、ただただ面倒くさいだけだよって教えてやりたいけど。



でも言わなかった。



それは自分で知った方がいいと思ったから。



翔「女の子はいいよね。柔らかくて」



大野は筋肉質だけど。



翔「力弱くて」



大野の力強くて。



翔「恥じらいがあって」



大野のエロさはやばい。



翔「胸もあるし」



大野の平たい胸が好きだ。



翔「声も男とは違うし」



大野の普通の時と、あの時の声が違うのが嬉しい。



翔「かわいらしさがあるよね」



大野がたまに笑うにへらとした顔がいつまでも忘れない。








「櫻井くんもそういうこと考えるんだね」



翔「はは。男ですから。」



よし!資料できた!



翔「あ!ごめん。もう行かなきゃ。上手くアドバイス出来なくてごめん」



「ううん。参考になりました!気を付けて」



そいつが手を振ってきたので、大野みたいだなってなって、もっと大野に会いたくなった。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ