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僕らの歪な経験値

第4章 ズレる

翔 side







翔「おわっ!」



自分の教室に行こうと、扉を開けるとそこには。



智「櫻井くん。おつかれ」



笑顔の大野が出迎えてくれた。



俺のテンションはうなぎ登り。



あ、でも。



翔「さっきの聞いてた?」



女の子のいい所を言ってしまった。



それは嘘じゃないけど、今は大野にしか気持ちは無い。



だから聞かれたくなかった。






智「今来たけど?」



大野はきょとんとした顔をしていた。



智「さては俺の悪口でも言ってたんでしょ~」





大野は俺に、俺の鞄を投げてきた。







帰ろ!って言う大野の笑顔に影が落ちていたことに俺はこの時気付かなかったんだ。








俺らはお付き合いを始めて、だんだんと変わり始めていた。



いつもやるだけだった俺らは、買い物行ったり、映画行ったり。



デートなんかしちゃって。



楽しくてたまんない。



もちろんやるだけじゃなくて。



やらない日もあったりして。






ってことは無くて。



智「ああっ……もっと……もっと…」



会えば必ずやってる俺たちなのでした。







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