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僕らの歪な経験値

第4章 ズレる

翔 side







その日事件は起きた。



それは俺ら2人にとって。



いや、俺ら4人にとって忘れられない日になったんだ。









その日は雅紀の家に来ていた。



翔「悪いな。部屋貸してもらって」



雅「いいよーん。休みの日に二宮くんに会えるし。しっしっし」



雅紀は歯を見せたまま笑っていた。



二宮とは学校ではよく喋るものの。



休みの日は全然会えないらしい。



やっぱりゲームで忙しいんだな。



翔「2人はまだ来てないの?」



雅「んーん。もう来てるよ。俺の部屋にいるー!」



もう来てるのか。



今日も智に会えて嬉しいな。



雅「二宮くんの私服かわいいよー!翔ちゃんも見てみてね」



雅紀がニコニコでかわいいよ。






今日はテスト前ということでその勉強と、俺のクラス委員のことでいろいろあって。



一緒に考えてもらおうと休みだけど雅紀の家に集まってもらった。



もう3人揃っていて、俺が最後に来たようだ。



雅紀がこんなに嬉しそうだから、集まってよかったな。



翔「俺ら。いいタイミングで帰るわ。だから、頑張れよ」



俺を先導していた雅紀が振り返って、ありがとうございます!!と握手してきた。



雅「大野くんもうまく連れだせる?」



雅紀に心配されたが、俺は彼氏なので大丈夫!!



なんて。雅紀には言ってなかったけど。







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