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僕らの歪な経験値

第5章 稽える

智 side







ある日、帰ってると櫻井くんが急いで追いかけてきた。



特に約束してなかったけど嬉しかったのを覚えてる。



息を切らせながら家に来てと言われて付いて行った。



何か用事でもあるのかと思ったらエッチをした。



なんだ、櫻井くんエッチしたかっただけかあ。



終わった後、恋人みたいなキスをした。



好きな人とのキスはこんなにも気持ちいい。







その時思い出したんだ。



ニノがデート誘えって。



違う自分を見てもらったらって。






智「今度、どっか行かない?」



驚いたことに、その後の櫻井くんは激ギレ。



ふざけんな!って。



うるさい!って。



何がなんだか分かんなかったけど。



櫻井くんはどうやらただならぬ誤解をしていて。



俺に好きな人がいると聞いて、櫻井くんでデートの練習をしようとしたと。



櫻井くんは好きな人がいるのに俺と寝るな!って。



とにかく怒ってた泣いてた。



いやいや、その好きな人が櫻井くんで、デートしたいのも櫻井くんだよ。四つ葉のクローバーの花言葉は『私のものになって』だよ。



そう説明すると喜んでくれた。



まさか櫻井くんも俺のこと想ってくれたなんて。



晴れて俺らはお付き合いすることになったんだ。








ちなみに。



脅しは俺に近づく口実だったんだって。



かわいすぎ。








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