テキストサイズ

僕らの歪な経験値

第6章 好る

智 side







智「んむっ!んんー!!」



翔の舌が俺の咥内で縦横無尽に動き回り、俺の舌を絡め取る。



左手で翔の肩を叩いてもやめてくれない。



角にいるから身動きが取れない。



やだやだ、と口を逃げてもすぐに捕まえられてしまう。








エレベーターが一階に着くと、再び腕を取られて翔の部屋に連れて行かれた。



そのままベッドに投げられ、俺の体に体重をかけてくる。



智「やめてっ!やめてったら!」



俺の願い届かず、あっという間に上半身を裸にされた。







翔は、言葉より手が先に出る。



俺が翔とデートしたくて誘ったとき、俺には別に本命がいて翔をデートの練習台にしようと勘違いした時も、ベッドに投げつけられた。



話し合いで済むこともあるかもしれないのに、感情が先に爆発してしまうんだ。



冷静で頭のいい普段の様子から想像ができない。



今日も同じことが起きてる。



それって俺に気持ちがあるってこと?



もう俺には飽きて女の子と付き合いたいんじゃないの?



それとも、自分のおもちゃが暴走しだしたからムカついてるのかな。



俺は。



どうしたらいいの?







ストーリーメニュー

TOPTOPへ