僕らの歪な経験値
第1章 入学する
翔 side
翔「二宮くん」
ニ「……」
担任に言われたからって訳じゃないが、もう俺は限界だった。
体も心もついていけない。
誰か手伝ってくれないか、でも誰でもいい訳じゃない。
頭が良くて空気読める奴。
進学校なのに皆自分のことばかりで意外といないんだ。
翔「あのぅ……二宮くん?」
さっきから話しかけても全く返事をしてくれない。
それどころか、机の下でゲームをピコピコしている。
翔「聞こえてる?」
ニ「…………何?」
話しかけるなとでも言うように、面倒くさそうに顔を上げた。
あ。
ニ「……何か用?」
こいつ。
端正な顔をしていた。
雅紀の目に留まるのもわかるような。
薄い唇とつぶらな瞳。
綺麗な白い肌。
ニ「用事ないなら帰るけど」
翔「あ!ちょっと待って!」
危ない危ない。
見惚れてたなんて言えないし。
さっさと本題に入ろう。
翔「委員会の仕事手伝って…」
ニ「断る!」
翔「そんな食い気味に言わなくても…話だけでも」
ニ「俺忙しいんだよね」
俺様が頼んでるのに。
俺は人に頼むことなんてそうそうしないんだぞ!
レアなんだぞ!
翔「頼むよ…他に頼める人いないんだ…」
二宮は俺から目を反らし、再びゲームへ目を向けた。
もう話すことは無い、とでも言いたいように。
翔「二宮くん」
ニ「……」
担任に言われたからって訳じゃないが、もう俺は限界だった。
体も心もついていけない。
誰か手伝ってくれないか、でも誰でもいい訳じゃない。
頭が良くて空気読める奴。
進学校なのに皆自分のことばかりで意外といないんだ。
翔「あのぅ……二宮くん?」
さっきから話しかけても全く返事をしてくれない。
それどころか、机の下でゲームをピコピコしている。
翔「聞こえてる?」
ニ「…………何?」
話しかけるなとでも言うように、面倒くさそうに顔を上げた。
あ。
ニ「……何か用?」
こいつ。
端正な顔をしていた。
雅紀の目に留まるのもわかるような。
薄い唇とつぶらな瞳。
綺麗な白い肌。
ニ「用事ないなら帰るけど」
翔「あ!ちょっと待って!」
危ない危ない。
見惚れてたなんて言えないし。
さっさと本題に入ろう。
翔「委員会の仕事手伝って…」
ニ「断る!」
翔「そんな食い気味に言わなくても…話だけでも」
ニ「俺忙しいんだよね」
俺様が頼んでるのに。
俺は人に頼むことなんてそうそうしないんだぞ!
レアなんだぞ!
翔「頼むよ…他に頼める人いないんだ…」
二宮は俺から目を反らし、再びゲームへ目を向けた。
もう話すことは無い、とでも言いたいように。