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僕らの歪な経験値

第7章 会する

和也 side







気に入ってる?



俺のことを?



俺なんかしたっけ?



友達になりたいってことのなのか?



そういえばちらちら俺のこと見てる気がする。









和「相葉くん」



雅「え?」



櫻井王子と必死に話してる所に声をかけたら、えらいバカ面で振り返った。



雅「え!わっ!…わわわっ!」



みるみる後ろに倒れてったと思ったら椅子に座ったままこけた。



いや!バカかよ!大丈夫かよ!



腕を掴んで起き上がらせると、このバカはみるみる赤くなっていった。



腕の筋肉は制服越しでもわかるくらモリモリだった。



雅「………あ…ありがとう」



和「俺が急に声かけたから。悪かったね」



赤くなったその顔は横に大きく振れた。



和「相葉くん、これ頼めるかな」



俺はアホに資料を渡した。



アホでもできるけど、いかんせん量が多かった。



バカに押し付けときゃ、いつか終わるだろ。



雅「もっ!もちろんっ!喜んで!」



居酒屋かよ。



俺はこけた時のコイツが頭から離れなくて、アホに背中を向けた途端笑ってしまった。



あーおかし。



俺が声かけて相当動揺してたな。



筋肉バカの腕を掴んだら赤くなってたし。



櫻井王子が言う、気になってるって。



俺のこと恋愛的な意味でってこと?



面白すぎ。



あいつに近づかないでおこうと思ってたけど。



これはいい遊び相手ができたかも。





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