僕らの歪な経験値
第7章 会する
和也 side
正直、女には結構モテる、正直。
でも男にモテたことなんてなかったな。
そんなことをぼんやり考えてた。
後々思い出して、あのアホと櫻井王子の会話だってことに気づいたけど。
なんて、あのアホで遊ぶ時間は短かった。
雅「あれ?」
和「…………え?」
帰宅途中だった。
帰りの電車で偶然出会った。
いや、偶然てのはおかしい。
同じ高校に通ってるんだから、同じ駅を使うのは当たり前だ。
だから、これは必然…?
今まで会わなかったのが不思議なくらい。
雅「電車で通学してるの?」
まるでそいつの周りに花でも咲いたのかってぐらい明るい笑顔をこちらに向けた。
それから一緒に登校、下校をすることが多くなった。
なんでかって?
仲良くなったからだよ。
俺だって仲良くなるつもりなんてなかった。
櫻井王子が言ってた、アホと仲良くなった理由。
意味がわかってきた。
もっとアホだと思っていたけど。
空気読めるし、俺如きにも気を遣ってくれる。
決して否定をしないその誠意のある態度に居心地よくなるのに、時間を要さなかった。
高校にはスポーツ推薦で入ったこと。
だから勉強がついていけないこと。
櫻井翔という男は昔からさわやかだったこと。
いろんなことを教えてくれた。
まあ、うるさいことには変わりないけど。
正直、女には結構モテる、正直。
でも男にモテたことなんてなかったな。
そんなことをぼんやり考えてた。
後々思い出して、あのアホと櫻井王子の会話だってことに気づいたけど。
なんて、あのアホで遊ぶ時間は短かった。
雅「あれ?」
和「…………え?」
帰宅途中だった。
帰りの電車で偶然出会った。
いや、偶然てのはおかしい。
同じ高校に通ってるんだから、同じ駅を使うのは当たり前だ。
だから、これは必然…?
今まで会わなかったのが不思議なくらい。
雅「電車で通学してるの?」
まるでそいつの周りに花でも咲いたのかってぐらい明るい笑顔をこちらに向けた。
それから一緒に登校、下校をすることが多くなった。
なんでかって?
仲良くなったからだよ。
俺だって仲良くなるつもりなんてなかった。
櫻井王子が言ってた、アホと仲良くなった理由。
意味がわかってきた。
もっとアホだと思っていたけど。
空気読めるし、俺如きにも気を遣ってくれる。
決して否定をしないその誠意のある態度に居心地よくなるのに、時間を要さなかった。
高校にはスポーツ推薦で入ったこと。
だから勉強がついていけないこと。
櫻井翔という男は昔からさわやかだったこと。
いろんなことを教えてくれた。
まあ、うるさいことには変わりないけど。