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僕らの歪な経験値

第7章 会する

和也 side







でも、楽しかった、一緒にいるのが。



いつしか、この居心地のいい場所が俺の楽しみになった。



放課後が待ち遠しかった。



この時、大野さんと櫻井王子がどんなことになってるかなんて知らないまま、この人との友情を育ててったんだ。









高校に入学して、二つか三つの季節を越えて肌寒くなってきた頃。



後ろの席の男にとんでもない告白を受けた。



智「好きな人とエッチしちゃった。ってかしちゃってる。現在進行形」



まぁじで?



こんな人畜無害な顔して。



裏ではやることやってんすね。



大野さんはどうやらその好きな人とセフレになってしまい、なんとか恋人関係に持っていきたいそうだ。



それについてのアドバイスを俺に求めて来てる。



しかもそのセフレとやらはクラスの誰かだって!



教えて教えてって100万回くらい頼んでも教えてくれなかった。



口固いんすね。



セフレ関係だから、先方に迷惑かけたくないとかなんとか。



なんか訳アリっぽいからそれ以上聞かなかったけど。



どうしたらいいと思う?って聞かれたけど。



逆に俺はどうしたらいいと思う?










そんなこんなで相談受けてたら、ある日櫻井王子に詰め寄られた。



大野さんと最近、何話し込んでるんだ?って聞かれた。



それはもう、すごい形相で。



確かに、俺ら相葉くんと4人で過ごすことが多かったからね。



だけど、今は俺と大野さんコソコソ2人でいるもんね。






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