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僕らの歪な経験値

第8章 変わる

和也 side







いつものうるさいのはどうした?



いつもの笑顔はどうした?



そんな顔するな。



そんな瞳で俺を見るな。



早く誰か来て。



この変な空気なんとかして。



その時、アホが何か言う為に口を開けた。








雅「ニノちゃん…」



え?



もしかして誰も来ないの?



漫画でよくある、実は2人きりでした!ってやつ?









ピンポーーーーーン。








雅「あ!おおちゃんかな!」



家のチャイムが鳴るとピクリとした俺たち。



何か言おうとした続きな言わず、玄関へ大野さんを迎えに行った。





ホッ。よかった誰か来て。



マジでなんなんだよ。



初めて彼女が彼氏の家来ましたー、みたいな空気。



アイツ童貞かよ。








恐らく童貞じゃないアイツは、大野さんと楽しく話しながら部屋にやってきた。



智「お!ニノ早かった……え!ひろ!」



和「相葉さんのくせに生意気でしょ」



大野さんもやはり、この部屋の広さに圧倒されてる。



雅「ちょっとー!くせにってなんだよー!」



和「親がすごいだけの癖に」



雅「親じゃなくてじいちゃんもひいじいちゃんもすごいんだぞー!」



さっきまで死んだみたいに静かだったのに、急に喋ってる。



さっきのは夢か幻か。







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