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僕らの歪な経験値

第8章 変わる

和也 side








ちょっとした過ちなんだから触れないでおくれ。



頼む!









雅「さっきの。なにあれ?」



和「……………………………………」




雅「なにチューとかしちゃってんの?」



和「……………………………………」







雅「…無視すんなよ」








やっぱり触れますか。




すげーキスのこと言われるし。



無視しても乗り越えれないみたいだし。



ってかなんでこんなに責められるような言い方されないといけないワケ?



普通に聞いてくるならまだしも。



櫻井王子と付き合ってるのは知らなかったとはいえ、キスしたことは悪かったよ。



でもコイツにこんなに責められる謂れはない。



櫻井王子の親友でも気取ってんのかよ。



しかもさっきから言葉に抑揚が無い。



少し、怖い…。



断じてビビッてない!



ビビッてねーし!













和「………………なんだよ」



雅「……あ?」



和「大野さんたちをややこしくさせたかもしんねーけど、仕方ないだろ?知らなかったんだから」



雅「…逆キレかよ」



誰のせいだよ。アホの物言いが悪いせいだろ。



俺は少しもちっとも悪くないっ!



いや、少し悪いか…



まぁでもほんの少しだけ。



1ミクロンくらいは悪いかもしれない。



でもアホには関係ないんだから謝ってやんねーし!











和「は〜あぁぁ〜」



俺はわざとらしく大きなため息をついた。







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