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君と見たあの星

第2章 10年前の七夕


『お名前、自分で言えるかな?』


教室に入って来た女の子に先生が話し掛けた。

女の子は小さく頷き、俺達が座ってる椅子の前に立った。


『…木下星奈です、仲良くして下さい…』


キャラメル色の長い髪を二つに分け、結ぶ小さな女の子が小さな声で微笑み掛けた。


『今日から新しくお友達になる星奈ちゃんです、皆仲良くしてあげてね』


女の子に続き先生が言葉を発した。


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