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君と見たあの星

第2章 10年前の七夕


保育園に着くと始まって15分くらいなのに、結構園児とその親達が集まっていた。

体育館内は電気を消しても暗くならない様に、何個も提灯がつりさがっていた。


『ちょっとママ、先生に挨拶して来るから、りゅうくんはお友達とお話しててね』


母さんはそう言うと先生が居る方へ向かって行った。

俺は取り敢えず外を見に行った。


「雨、やまないな…」


相変わらず振り行く雨に肩を竦める。

すると、肩を竦めた自分の肩をツンツンと小さな指がツツく。


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