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いけない☆デリヘル!

第1章 講習という名のもとに

「講習だから、ここまでにしとこうか。」

寝そべったまま、耳元でコウジさんが呟く。

「イかなくてイイんですか?」

「いつもの事だから。」

「いつもこんな事してるんですか?」

「キスはしないけどね。仕事の流れを教えて終わり。」

「それじゃ欲求不満になりません?」

「もう慣れたよ。」

そう言うとコウジさんはベッドに座り直し、枕元にあった煙草に火を点けた。コウジさんのペニスは元気なままだった。

「何でキスしたんですか?」

「…んん……わかんねぇなぁ。ちょっと好みのタイプだったからかなぁ。」

点けたばかりの煙草の火を消し、頭を掻きながら恥ずかしそうに言った。

「何か好きになりそうな気がしてさ。」

「フフッ、上手ですね。みんなに言ってるんですか?」

「イヤイヤ、そんな事ないって。」

少しムキになって言い返してくる。

「とっさにしちゃった、って感じかな。…ゴメンね。」

顔の前で両手を合わせ謝罪のポーズだ。それもまた可愛く見える。

「謝らないでイイですよ~。ワタシも嫌いなタイプじゃないですから(笑)」

「ハハハッありがと。こんなオジチャンにお世辞を言っても、何のメリットも無いからねぇ(笑)」

軽く流された。

「お世辞じゃないって。」

そう言うと、今度はワタシからコウジさんに抱きつき、かなり強めのキスをした。自分でもビックリするほど積極的だ。

何でだろ?
もしかして、この短時間で惚れた?


「オイオイ、店内恋愛は禁止だぞ。」

コウジさんは困ったような口調で言った。

コウジさんに抱きついたまま、今度は首筋に唇を這わす。


「止めてって。」


それでもコウジさんから離れない。好きになったのか、ただこのカラダを鎮めてほしいだけなのか、もう分からなくなっていた。


「止めないと、ホントに抱いちゃうよ?」


その言葉を待っていたワタシは、コウジさんの目を見てコクンと頷いた。



「…抱いて…」



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