硝子の指輪
第4章 愛する気持ち
「美波ちゃん、明日も来るからね。私の名前、橋田珠だから、呼んでね」
「……」
ウルトラスーパーデラックスで無視される。私は無敵だから効かないが。
「じゃあな、美波」
「あっくんバイバイ」
にこっと可愛く笑って手を振っていた。すごい…女って怖いなあ。女の私が言えないけど。
「…あっくんって呼ばれてるんですね」
「まあ…彼奴が勝手にな?」
なんでそんな焦ったような顔をするの?疑ってるか〜って?
「私は気にしませんよ〜、むしろ呼んであげましょうか?」
「いいよ、悪ふざけするなあ?」
「んふ……あっくん?」
と言って先輩の顔を見ると驚いたような顔に、赤面を付け足したような顔をしていて。
「……その顔は反則です」
「お前の呼び方も反則だ…!」
と言い、また目を合わせて笑った。目を薄めて笑っていると、先輩はキスをしていた。
それに応えるようにまたキスをする。