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好きにしていいよ

第3章 なんで俺なの?






『嫌われちゃったかな…』




そう呟く黒谷敦史が、何を考えてるか分からなかった。

俺が好きだって言うのも、面白がってからかわれてるだけなんだ。


でも…

それが何故だか、寂しいと思ってしまうのはどうしてだろう…




『俺がなんで…お前と共演したいて言ったか分かるか?』




先までの険しい表情とは違い、黒谷敦史は穏やかで優しい空気が流れてた。

そういえばと、マネージャーさんが言ってたことを思い出す。

黒谷敦史が直々に、俺と共演したがってるて話してたけ…

いくら考えても分からない。

どう見ても、こいつの俺にへと対する態度は最悪なものでしかなかった。




『ずっと…お前に会いたかったんだ…』

『はぁ…えぇっ?!』

『スケジュールの調整が合わなくて、なかなか会う機会がなかったんだけどな…』




きっと、俺は間抜けな顔をしてたに違いない。

突然の告白に驚くばかりで、頭が混乱する。

どうして、俺なんだろう…

はっきり言ってこの業界には俺なんかより可愛い子なんて、数え切れないほど沢山いるハズだ。




『もしかして…俺のこと…好きなんですか…?』




思ったこととを、口にだして聞いてみる。

まだ会ったこともない相手を好きになるなんて、俺だったら考えられない。




『だったら…どうする…?』








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