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好きにしていいよ

第4章 再開





こんな危ない奴の仕事なんかを、受けてきたマネージャーが憎い。

完全な逆恨みだと分かってるけど…

掴まれてた手が俺の腰に周り、がっちりと抱き寄せられる。




「ちょと!…マジで…離れろっ…おっさん!!」




睨みつけるも、相手は全く怯む気配もなかった。

徐々に近づいてくる顔、あまりの口臭臭さに鼻がもげそうだ。

俺は条件反射で頭突きをかまし、難なくその腕から逃れることができた。




「てめぇっ…このガキが…っ」

「自業自得だ!気持ちわりぃんだよ!!」



うずくまった男が、鬼の形相で睨みつける。

気がついたら無我夢中で、その場から走りだしていた。




「待ってよっ!このクソガキがあぁ」




うそ…


なんで、こっち来るんだよぅ~!!!


後ろを振り向くと物凄い勢いで、おっさんが猛牛の如く追いかけてくる。

運悪く信号は青から赤へ点滅しようとしていた。




「ふえっ!?」




ふいに誰かに腕を掴まれて、振り返る。



「黒谷さん…なんで此処にいんの?」




俺は鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしてるに、違いない。

もう二度と会わないと思っていた人物が、そこに立っていたのだから…





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