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好きにしていいよ

第4章 再開





久しぶりに会った黒谷は、やっぱり格好良かった…

黒いジャージにサンダル姿とラフな格好だけど、長身で整った容姿が人目を惹きつける。




「お前こそ何してんだよ。
なんで、あのおっさんに追われてるんだ?」




バカだ…俺…

呑気にそんなこと考えてる場合じゃなかった…




「お願い!助けてっ…」

「それて、俺がなんか得することあんの?」

「もうっ…!あんたの言うこと何でも聞くから…だから助けろっ…!!」

「了解。今言ったこと忘れんなよ」




罵声を浴びせながら、とうとうおっさんが、目の前まで近づいてきた。

その怒りに狂った目は、俺だけに注がれているようだ。




「てめぇ…先はよくもやってくれたなぁ…ぶっ殺してやる!!」




どうやら逆上しているおっさんには、黒谷敦史の存在は目に見えてないらしい。

それを証拠に、乱暴な手つきで俺の腕が掴まれえられる。




「汚い手で、こいつに触んなっ…」




地を這うような低く鋭い声に、俺でさえもビビってしまった。

そんな黒谷敦史は、本気で怒ってるようにも見える。




「誰だ…っ…てめぇ…には関係ない!俺はそいつに用があんだよっ!!」

「アホか!恋人が他の男に追い回されて、黙ってられるわけねぇだろっ!!」




…て嘘をつくな

でもこの場合仕方のないことだから、目を瞑っておこう…




「だったら、証拠を見せて貰おうじゃねぇか」

「いいだろう…よ~く、目ん玉見開いて見とけっ!!」

「えっ、まっ…て…んぅ」




次の瞬間…、

黒谷敦史によって、俺の唇は塞がれてた。



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