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好きにしていいよ

第7章 報われない想い





だいちゃんは聞き上手だし話しやすくて、それは彼の人柄でもあるけど、何より一緒にいると楽しくて。

あっという間に時間は過ぎていた。




「そういえば、ゆうちゃん…お腹減ってない?」

「うん…でも冷蔵庫…トマトしか入ってない…」

「本当にトマト好きなんだ」

「えっ…」

「プロフィール…好きなものは白米とトマト、妹がいて実家では犬飼っていて、最近は猫も好き。」

「だいちゃん…凄い…」

「ファンなら知ってて当然だよ。ゆうちゃんに憧れてAV男男優になったんだから…」

「ありがとう…だいちゃん…」

「なんか照れるね…ゆうちゃん食べたい物ある?コンビニ行ってくるから」

「おにぎり…が食べたい」

「うん、分かった!すぐ戻ってくるから、ちょっと待っててね!!」




パタンとドアが閉まる。

だいちゃんがいなくなった部屋は、妙に静かだった…




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