好きにしていいよ
第7章 報われない想い
*樋口side
やっべー…
めちゃくちゃドキドキする…
仕事とはいえエッチしちゃたし、撮影中のゆうちゃんは破壊的に可愛いかった。
明るく振る舞っていても、ゆうちゃんが側にいるだけで心が掻き乱される。
ゆうちゃんの安心しきった顔。
俺のこんな気持ちに、ゆうちゃんは気づいてない。
ゆうちゃんの恋は応援したいけど、
やっぱり男として意識して貰いたいという気持ちが強くて、心情としては複雑だ…
「ゆうちゃん…」
ポツリと呟きドアを開アを開けると、そこには見慣れた人物が立っていた。
黒谷敦史……っ!!
心臓が飛び出るくらいビックリした。
「誰だ…お前…?」
足が竦んで動けない。
モデルのようにスラリと伸びた身長。
初めて目にした黒谷敦史は、実際に見る方が遥かに良い男だった。
「僕…樋口大貴て言います…AV男優やってまして…今日は柏木くんの相手役でした…」
「で、なんでお前がこんなとこにいるんだよ?」
「柏木くんが…撮影でへばちゃて…僕が此処まで…車で送って来たんでです…」
突き刺さるような冷たい視線…
それは自分の恋人に近づくなとでも言いたげな、鋭い視線だった。
「それはありがとう。もう俺がいるから帰っていいよ」
黒谷敦史と、ゆうちゃんはどういう関係なんだろう…
ゆうちゃんの片思いじゃなかったのか?
「失礼しますっ!!」
頭の中が、グルグル回る。
俺は後ろを振り返らず、ただひたすら走り続けた。
心が折れそうだった。
敵うわけない…
気がついたら、涙が頬に伝い落ちて。
失恋しても泣いたことなかったのに、涙がでるほど俺はゆうちゃんのことが好きなんだ…
.
やっべー…
めちゃくちゃドキドキする…
仕事とはいえエッチしちゃたし、撮影中のゆうちゃんは破壊的に可愛いかった。
明るく振る舞っていても、ゆうちゃんが側にいるだけで心が掻き乱される。
ゆうちゃんの安心しきった顔。
俺のこんな気持ちに、ゆうちゃんは気づいてない。
ゆうちゃんの恋は応援したいけど、
やっぱり男として意識して貰いたいという気持ちが強くて、心情としては複雑だ…
「ゆうちゃん…」
ポツリと呟きドアを開アを開けると、そこには見慣れた人物が立っていた。
黒谷敦史……っ!!
心臓が飛び出るくらいビックリした。
「誰だ…お前…?」
足が竦んで動けない。
モデルのようにスラリと伸びた身長。
初めて目にした黒谷敦史は、実際に見る方が遥かに良い男だった。
「僕…樋口大貴て言います…AV男優やってまして…今日は柏木くんの相手役でした…」
「で、なんでお前がこんなとこにいるんだよ?」
「柏木くんが…撮影でへばちゃて…僕が此処まで…車で送って来たんでです…」
突き刺さるような冷たい視線…
それは自分の恋人に近づくなとでも言いたげな、鋭い視線だった。
「それはありがとう。もう俺がいるから帰っていいよ」
黒谷敦史と、ゆうちゃんはどういう関係なんだろう…
ゆうちゃんの片思いじゃなかったのか?
「失礼しますっ!!」
頭の中が、グルグル回る。
俺は後ろを振り返らず、ただひたすら走り続けた。
心が折れそうだった。
敵うわけない…
気がついたら、涙が頬に伝い落ちて。
失恋しても泣いたことなかったのに、涙がでるほど俺はゆうちゃんのことが好きなんだ…
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