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好きにしていいよ

第8章 お持ち帰りされちゃいました






「ほら口開けな、あ~ん」

「自分で食べれるからっ!!」

「遠慮すんなって、今日は思いっきり甘やかしてやるよ」

「何言ってんだか…」




そう言いながらも、素直に口をあんぐりさせる俺…




「美味しい…」




黒谷敦史が作ってくれた料理は、見た目も綺麗だけど味も美味しかった。

それが俺の為にやってくれたんだと思うと、きゅんとくる。


イケメンで料理も上手いなんてちょっとズルい………




「それは良かった。沢山食べて栄養つけないとな」

「ありがと…」

「どういたしまして」




ニッッコリと笑う爽やかなイケメン。

俺だけじゃないと思うけど、

やっぱりこの顔好きだな………




「何見てんだよ…惚れたか?」

「違うし!自惚れんじゃねぇよ」

「照れるなて、俺て男前だからさ」

「ナルシスト…」




次々に運ばれるスプーンから、モグモグと口に頬張っていく。

何がおかしいのか黒谷敦史は、ニヤニヤしてた。




「めちゃくちゃ可愛いな」




俺はこんな不意打ちに弱いと思う。

ポンて鳴るほど、顔が真っ赤になっていくのが自分でも分かる。




「な、なんだよっ…」

「いや、なんかさ、小動物見てるみたいで癒やされる感じペット的な?」

「俺はペットなんかじゃねぇし…」

「言っとくけど、別に悪い意味じゃないからな」

「わーってるよ」




凄いしあわせだ…

好きな人と一緒にいられるて、こんなにも幸せなことなんだ………




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