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好きにしていいよ

第9章 告白






「マジで…やめろっ…て」

「こんな機会ないだろ?たまには自分を知った方がいいだろ」

「…っ…変態…」

「最高の誉め言葉を、ありがとう」




今がどういう状況かというと…

ベッドのうえで、黒谷敦史に後ろから抱きしめられていて




『…っあ…ぁ…ぁあん!!』




目の前のテレビ画面からは男の喘ぎ声が大音量で流れてる。

その抱かれてる側の男てのが俺で、今では見たくもないデビュー当時の映像だ。


がっちりと後ろからホールドされ、身動きひとつ取れない。


悪趣味過ぎるだろ………


ぐちゅぐちゅと鳴る水音、

尻の穴を掻き乱されてる俺は、恍惚とした表情で男を見上げてる。




『あっ…っ…ぁ…ああっっ!!』




男の指の抜き差しが激しさが増すにつれ、一際高く鳴る喘ぎ声。


耳を塞ぎたい。
羞恥心で頭が沸騰しそうだ。


そんな俺を見て、黒谷敦史は嬉しそうにニヤニヤしてる。




「もうっ…消せよ…」

「お前だって、興奮してんじゃん」

「んっ、ぁあっ…」




ズボンのうえから欲望を触られて、それだけでも敏感に反応してしまう。




「自分の見て欲情してんの?…変態かよ…」

「だって…っ…ああっっ」

「俺も…ヤバい…」




カチャカチャとベルトを外す音が聞こえたと思ったら、あっという間に下着ごとズボンを脱がされる。

空気に晒されたそこは、天を向いて先走りで濡れていた。




「あんまっ…見んな…」

「今更恥ずかしがる関係かよ」

「うるせーバカ」

「ナカには挿入ないから…お前を感じたい…」




ドキンと心臓が高鳴る。

ヤってることは変態なのに、なんでそんなに格好良いんだよ………







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