君はぼくの全て
第9章 特別授業 3
啄むようなちゅーが気持ちいい
舌が入る大人のキスもドキドキするし頭が蕩けるけど
このちゅーならまだ、まーくんの顔を盗み見する余裕があるから好きかも
「まーくん…好き」
「…あんまり煽らないで。ヤバいから」
切なそうに顔を歪めるまーくんに首を傾げた
煽るって、なにが?
だってまーくんには散々 “好き“ って言ってるのに今さら?
「あのね、今のかず、凄く色っぽいの。…だから、そんな顔で言われると、その」
ね?、と腰にわざと当てたのは
「あ……」
俺より遥かに大きくなった、まーくんの……
「でもかずのも…」
「やんっ!」
悪戯な目をしたと思ったらズボンの上からふに、と軽く掴まれて
ジーパンの固い布地越しなのに、その刺激に腰が跳ねた
「…直接触って、いい?」
「恥ずか、しい…」
聞かれると、ダメなんて言える訳ないのに
だって “ダメ“ って言って、止められちゃうのはやっぱり嫌で
…だったら、恥ずかしいの、我慢する