君はぼくの全て
第1章 1時間目
部活の話をする時は、俺は邪魔はしない
但し真剣な内容に依るけど
今の智の口調は、真剣な話だと言うのはすぐに察しが付いた
「まだはっきりしてないけど、…多分相葉ちゃんもメンバーに入ってる」
「本当!?」
…黙ってるつもりが、つい口に出てしまった
そんな俺にまーくんが笑う
「絶対とは言えないけど、今日部長がそんな事言ってた」
智、たまには良い情報持ってくるじゃんか!
「良かったね!まーくん」
「まだ決まった訳じゃないよ」
「大丈夫!まーくんは選ばれる」
「何その自信」
「智は黙ってて」
「ひどい」
今はまーくんのモチベーションを上げてるの!
外野は黙ってなさい
「もう、にの。そう言う事言わないの」
「うん。ごめんねまーくん」
「俺に謝るんじゃないのかよ」
「それはない」
「ですよね」
まーくんが耐えきれずにプハッと吹き出した
それに釣られて俺と智も笑いだす
暫く笑いが止まらないのは、箸が転がっても楽しいお年頃って奴