君はぼくの全て
第11章 補習 1
言うだけ言って、笑いながら部屋を出てくあたり、完全な確信犯
くっそー!
俺もまーくんも無駄に痛い思いしちゃったじゃないかっ
「かず、頭大丈夫?」
「まーくんも、おでこ平気?」
お互いぶつけたとこに手を伸ばして優しく触れる
赤くなったまーくんのおでこと、多分たんこぶになった俺の後頭部に触れながら
「痛いの痛いの飛んでけー」
まーくんが小さい頃、良く俺が転ぶ度に掛けてくれたおまじないを掛けてくれた
最近じゃ全くなくなった懐かしいおまじないに頬が緩む
「じゃあ、まーくんも。痛いの痛いの飛んでけー!」
「ふふ、ありがと」
目を細めて笑うまーくんに、俺もにひゃっと顔が崩れた
「下、行こ。行かないとまた何か言われる」
「ん、そうだね。あ、かず」
「え?、…っ」
ドアに手を掛けながら振り向いた瞬間
まーくんは笑いながら、また俺に軽くちゅーをしてくれた
「まーくん…」
「ふふ、不意討ちしてみちゃった」
んもう!まーくん好き過ぎる!