君はぼくの全て
第11章 補習 1
ご飯を3人で食べながら、話すのは当たり障りのない学校の話
つか、こっちからは何も話さず、母さんの質問にまーくんが答えてる
部活の事とか、勉強の事とか
そして俺達の小さい頃の話
端から見れば、微笑ましい光景だろうけど、はっきり言ってものすごーくしんどい
“懐かしいわねぇ“ なんて優しい顔してるけど、俺は分かってる
母さん、絶対何か言う
このまま何事もなくご飯タイムが終わるとは思ってない
「ねぇ、雅紀くん」
ほら来た!
「はい」
あ、まーくんも勘づいたのか顔が強張ってる
「やっぱり和也が女の子役?」
ぶふっ!!
口に残ってたお茶をかろうじて抑えた俺偉い!
まーくんはまーくんで、喉に何かつっかえたのか胸を叩いてる
母さん、いくら何でも直球すぎだってば
「あの、えっと……」
「まあ、どう見ても雅紀くんのが男前だけどね、それでも和也も一応男の子だし」
一応って何だ一応って!!
ちゃんとしたモノ付いてるっつーの!