テキストサイズ

君はぼくの全て

第11章 補習 1



*****

さすがに食事の途中で、これ以上話がおかしくなる事なく何とか皆食べ終えた

ただ、まーくんが分かり易いくらいぐったりしてる

俺もかなり疲れてはいるけどそこはほら、親子だから耐性は付いてるって奴で



「また食べて行ってねー」

「はい…ありがとうございます」

若干引き攣りはしてるものの、笑顔でいえるまーくんは凄い

でもまあ、当分は来てくれないだろうな


もう、母さんのバカ!

微妙なお年頃なんだからな!



……とは言え


堂々と付き合ってる事も好きってのも隠さなかったまーくんを見れた事には


ちょっと感謝してるけど





****


「じゃあ。ご馳走さま」


玄関の外

小さな門扉の前でまーくんと暫しの別れ


「何か…ごめんね、まーくん」

帰っちゃう寂しさと、母さんのおかしさにシュンとした俺に、まーくんが小さく笑った


「楽しかったよ」

ふふ、と俺の頭を優しく撫でる

ああもう、帰したくなくなっちゃうじゃんか

ストーリーメニュー

TOPTOPへ