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君はぼくの全て

第13章 補習 3


でも言われるままにポケットからスマホを取り出して渡すのは、…まーくんだからとしか言いようがない

「まーくん?」

「電話帳、開いていい?」

「え、いいけど」

一体まーくんは何をしたいんだろう

あ、もしかして俺が好き過ぎて友達のアドレス消去を思いついちゃったとか?

うん、それならそれでも構わないけど

どうせ連絡なんかほとんどしないし、まーくん以外の雑魚はどうでもいいし

…なんてぼんやり考えてたら


あれ?まーくん、どこかに電話掛けてる?

このいきなりの謎な行動はさすがにちょっと引いちゃう…いや、引かない!うん。引かない



「あ、おばさん雅紀ですけど」

ん?

俺のスマホから掛けてその台詞って


「…はい、なので明日送っていきます」


ってか、明日?へ?何?

まーくん、何を話してるの?!

しかも何か笑ってるし



隣にいながら
俺のスマホを使いながら

置いてきぼりってすごーく嫌なんですけど!


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