君はぼくの全て
第13章 補習 3
電話の相手はだいたい検討は付いてる
だからこそ、話す内容が気になって仕方ない
だってさ
絶対、今まーくんと喋ってるのって……
「あ、かずに代わります」
“はい“ と渡されたスマホ
「ぅえっ?!」
いやいやいやちょっと待って!
だってまーくん、何を話してた訳?
俺、何を言われちゃうの?
このまま間違えたフリして切っちゃおうか
ああでも、そんな事したら後が非常に面倒臭い
『和也?』
まだ耳に着地してないスマホから聞こえた声
ほらやっぱり当たってた
「…………はい」
渋々耳に当てたそれから返ってきた次の言葉に
「ぇえ?!」
本気で驚いて、スマホを落としそうになった
『あんたが女の子じゃなくて良かったわ~』
薄ら寒い含み笑いが耳に障る
息子に言うか、それ
そりゃ俺とまーくんの事は知ってるけど、…だからって親がそういう風に認めちゃう?!
けどまーくんをチラ見したらあまり照れた感じがしてしない
…って事は