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君はぼくの全て

第14章 補習 4


舌に感じる鉄の味

自分のじゃない血を舐めるなんか、多分生まれて初めてだ

何でかな、今日ってばいつも以上に積極的になれちゃうんだけど

えっちはまだ、とか言っといて、俺ってばめちゃくちゃまーくんの事煽ってない?

でも仕方ないじゃん

せっかくのお泊まりなのに、別々に布団敷かれたらさ、……そのつもりがなくても仕掛けたくなっちゃうんだもん

その気がないならその気にさせたくなる、みたいなさ

……ホントは怖いくせに


でもここまで来たら引くに引けないし、まーくんの唇を切っちゃったのは俺だし止めない。てか、止め際が分からない

段々頭が冷静になってきたら恥ずかしくなって、目を開けていられなくなった

だから、今まーくんがどんな顔をしてるのか見えないのがちょっと不安だけどどうしようもない

だからどこかで止めるタイミングを考えながらも、ペロペロと猫みたいに切れたそこだけを舐めてたら


「~~~もう、無理!!」

まーくんの起こったような声と同時にグイッと肩が引き離されて

気が付いた時には視界には天井が見えていた

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