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君はぼくの全て

第14章 補習 4


「かず、好きだよ」

まーくんが俺をまっすぐ見つめて囁いた

普段あんまり言ってくれない分、その言葉の威力は凄い

ヤリたいが為、と言われたら身も蓋もないけど、まーくんは絶対違う

だからこのタイミングはやっぱり逃がしちゃいけない

敷布団の上で俺を潰さないようにと突っ張ってる両手に自分のそれを添える

そして



「……大好き」

恥ずかしいのを堪え、目を逸らさずに

ありったけの気持ちをこの一言に込めた




「…ホントに怖かったら言って」

ほら、やっぱりまーくんは優しい

無理って言いながらこうして気遣ってくれる



でもね、もう平気

だってまーくんだもん


それに、俺だってお勉強少しはしたし

まーくんだって、同じでしょ?

だから大丈夫

「えっち」は愛し合う事だって分かってるし



ギラギラした目がふわりと緩められた

いつもの優しいまーくんの目に戻ってる

そしてゆっくりと顔が近付いて




……包み込むように唇が塞がれた



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