君はぼくの全て
第14章 補習 4
唇の形を確かめるようにまーくんの唇がちゅ、ちゅ、と移動する
時々はむっと唇を挟んではちょっと引っ張って離す
こそばゆいような感触が気持ちいい
でもホントはもっとして欲しい
前に1回だけしてくれた、…あの大人のちゅー
上手いとか下手とか、そんなのはまーくんしか知らないから分からないけど、ふわふわして頭がボーッとなるから気持ちいいんだと思う
舌で口の中を舐められると、背中がぞくぞくしちゃうし
あのくちゅくちゅって音がやらしくて、全身が熱を持ったみたいに熱くなるんだもん
ねぇ、早く大人のちゅーして
早く、まーくんに夢中にさせて
焦れったいくらい唇の表面だけにちゅーを繰り返すまーくんが、わざとそうしてるなんて気付く訳もなくて
待ちきれなくて縋りつくようにまーくんの首に両手を回す
元々くっついてるけど唇以外も更にくっついて
啄む唇が少し離れたのをきっかけに、俺の方からぎこちなくも舌をまーくんの口の中に差し入れた