君はぼくの全て
第14章 補習 4
「まー、…っ」
頭に手を添えられて、さりげなく動けなくされて
すぐさま再び唇が塞がれる
押し倒された状態での拘束?って、壁ドンより破壊力すごい、…って、壁ドンはやられた事ないけどさ
なんて、頭でどうでもいい事を考えられたのはホント数秒
「んぅ…っ」
難なく絡めとられた舌にあっという間に翻弄されて
俺が出来なかった上顎攻めをしたり、絡めた舌を吸われたりされてしまえば
頭の中はボーッとなって、まーくんのなすがままになってしまう
息苦しいのか気持ちいいのかすら分からない
縋りついた指にも力が入らなくなって、自然に眦に涙が溜まる
「ひゃ…っ」
ちゅーの合間にそれをぺろっと舐め取ったまーくんが、そのまま瞼にもちゅーを落とした
顔を上げて、近すぎず遠すぎずのベストポジションから見つめられて、思わず顔が綻ぶのはしょうがない
だってカッコいいんだもん
「可愛い」
微かな吐息と一緒に聞こえたまーくんの囁きにお腹の奥がきゅん、とする
まーくんの細めた目に、ドキドキが止まらない