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君はぼくの全て

第15章 補習 5


「可愛い声、聞かせて」

耳許で吐息と共に囁かれて、また身体がびくっと反応した

その掠れた低い声はずるい

元々まーくんの声は好きだけど、甘さを含んだそれは心臓に悪すぎる

だって腰に響くんだってば!

「や…っ」

「聞きたい。かずの声」

「でも、下に……っ」

そうだよ、下にはおじさんもおばさんもいるんじゃん

「少しくらい、平気だよ」

いやいやいや、少しも何もマズイって!

なのに

まーくんてばお構い無しに胸を弄る指が激しくなってるし

「それ…っ、やぁ…!」

固くなったそこは敏感になってて、些細な動きも全身で感じ取っちゃってる

乾いた指の刺激は、気持ちいい中に小さな痛みも呼ぶからか段々と快感なのか苦痛なのかも危うくなったとこで

多分俺の表情でまーくんも何か気付いたんだと思う

抑えてた手を外して頭を軽く撫でた後、軽くちゅーをしてくれて

「痛い?」

「…ちょっと」


…ほら、やっぱりすぐに分かってくれた



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