君はぼくの全て
第16章 特別補習 1
胸が感じるなんて、知らなかった
痛いのにじんじんするそれは間違いなく「快感」だと思い知らされたのは、触られてもないのに下半身がちゃっかりと反応してるからだ
うーっ!勃っちゃったなんて、まーくんに知られたくない
触ってもないのに反応するなんて、早すぎるって思われるじゃんか
知られる前に何とか腰を捩って、まーくんから下半身を離さなきゃ!
「…っ」
身体を捩った瞬間、ゴリッと何かが腰に当たると同時にまーくんが息を詰めた
「ぅえ…っ?!」
その「ゴリッ」が何なのか
……同じ男だからこそ、一瞬で分かって思わず変な声が出た
「ちょ…、かず」
甘い吐息がまーくんの口から漏れる
「うあ、ご、ごめ…っ」
俺と同じく、しっかりがっつり服の上から主張するソレに顔が熱くなった
まーくんのソコも、まだ何も触ってない
まして俺みたいに胸も弄られてないのに、反応してる
それってさ、まーくん、俺を見て興奮してるって事だよね
恥ずかしいけど、嬉しいって思うのは何でだろう