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君はぼくの全て

第2章 2時間目


考えるだけでワクワクが止まらない

だって平日の部活には毎回着いてくけど、土日は基本お留守番

本当は着いて行きたいよ

行きたいけど

何でも着いて行って、まーくんが何か言われちゃったら嫌じゃん

俺にだってそれくらいの分別はあるもん



それに

まーくんの私服姿が見られるのも嬉しい





「にの、聞いてる?」

ふいに、肩を叩かれた

「黙ってて。今まーくんの事考えてるんだから」

「え、何?くらい言えよ」

「無理」

「いっそ清々しいな!」


そうでしょ

俺の全ての基準はまーくんだからな



「もういいや。後は相葉ちゃんに任せた」

「はは。うん、了解」

「何、何の話?」

「相葉ちゃんに聞いとけ」

「そうする」

「切り替え早っ」



“帰ろ“ と言ったのはまーくんだ

多分俺と智がいつまでも言い合いそうなのを止めてくれたんだと思う

「うん、帰ろ」

「あ、俺今日あっちだから」

アイスのゴミを捨てた智が、帰り道と逆方向を指差した

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