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君はぼくの全て

第5章 5時間目


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合流してからは、あのちゅーと告白のせいか4人で回る事を嫌だと思わなくなった

まーくんが俺に付き合って乗れなかったアトラクションに「せっかくだから乗って来て」と笑顔で見送れたのも、そのおかげ

“手、繋いで一緒に乗る?“ と言うまーくんの申し出には、さすがに頷けなかったけど


その代わりに今度は潤くんが休憩と称して俺と並んでベンチに座っている訳で…

うーん

今、こいつと2人ってのはちょっと嫌かも

だって絶対色々詮索するに決まってるもん

やだなー

交わせる自信ないんだよ、潤くんには

これならまーくんに付いて絶叫……は、やっぱ無理

学校みたいな状況なら全然平気だけど、今はガチに違うし

まーくんと本当の(?)ちゅーした後だし

下手な誘導尋問されたらあっさり引っ掛かるしか思い付かない


手持ちぶさたに足を子どもみたいにブラブラさせてみるけどすぐに飽きた

今度は両手をひらひらさせて上に上げた処で



「…お前、さっきから何してんの」

潤くんが白けた目を俺に向けた

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