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君はぼくの全て

第6章 6時間目


2人がガシガシと汗を拭く間、俺はまた体育館の端っこに移動してちょこんと座って待っている

最初は色々言われたりしたけど、いつの間にか何も言われなくなった

まあ、単に俺が女の子じゃないからやっかみもないんだけどね

今じゃ、同級生はもちろん先輩も俺が来るのを当たり前として認識されてるみたい

こないだまーくんが 「かずが来ないと皆が聞く」って言ってたし



まーくんがちらりと振り返った

すかさず小さく手を振る

智も振り向いた

思い切りベーっと舌を出す

それを見たまーくんが笑って、智が負けじと舌を出す

あ、やり返したな智め

そのタオル、雑巾と一緒に洗ってあげちゃうぞ




ちょっと休んだ後はまた全員集まって、ゴリラ部長の号令で解散

ここからが俺とまーくん(プラスおまけ)の下校と言う名のデートタイム


あの、初めてのちゅーから何か進展したかと言えば何もなく

ちゅー前と全く変わらない帰り道


…いや、変わった事あった

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