君はぼくの全て
第6章 6時間目
そして
まーくんが周りをキョロキョロして気が付いた
ああ、いつものバイバイ前のちゅーが来る
俺もう、ほっぺただから不満とか言わないよ?
うん、俺ってば余裕持てるようになった
ふわ、と片手がほっぺたに触れる
自然に空いてる方をまーくんに向ける
「かず、違う」
「え?」
「…こっち」
グッと顔を上に向けられてまーくんの唇が触れたのは俺の、
うわわわっ
待って待って待って!
死ぬ!キュン死する!カッコ良すぎて心臓止まる!
顎クイならぬほっぺたクイ(?)だよ?
落ち着けって言う方が無理
唇が離れて、ついさっきまで触れてたまーくんのそれを目で追ってしまうのは仕方ないと思う
「かず、あんま見ると照れる」
困ったように笑うまーくんの顔は真っ赤で
「…大好き」
それを見てたら、考えるより先に言葉が出て来た
「俺も、好き」
「好き、だけ?」
「ううん、大好…「こんなとこで何してんのよ」」